【シンプル】臨床検査技師国家試験1か月前の勉強法~生活リズム・重要な勉強範囲について~

2023年2月15日に第69回臨床検査技師国家試験が行われます。受験生の皆さんは準備を頑張っていることと思います。

今回は国家試験1か月前の勉強について実体験を踏まえてお伝えしたいと思います。まずお伝えしておきたいのは臨床検査技師の国家試験は競争が起こるような難関大学の入試とは違うということです。自分が120点取れれば合格します。自分が本番の試験で120点分の問題を正解するにはどうするのが最適かを考えることに集中しましょう。

■目次

まずは規則正しい生活を心がけて

パレートの法則~最重要な暗記事項を徹底的に~

インプット/アウトプットのバランスは崩さない

最後に

■まずは規則正しい生活を心がけて

まずは規則正しい生活を心がけましょう。

国家試験は朝から夕方までの長丁場です。試験日までの勉強と同じくらい、当日に力を発揮できるかが重要です。朝から問題を解くという行為になれるようにしましょう。

規則正しい生活は体のリズムを試験にあわせるという意味だけでなく体調管理にも役に立ちます。感覚的にわかると思いますが、きちんと朝起きて夜更かししないほうが体調は崩しにくいです。また夜遅くまで起きていると次の日は体がだるく感じることがあると思います。このだるさが夜更かしによるものであるならいいのですが、風邪などで本当に体調が悪くなっていると区別がつかなくなります。

また精神的にも朝から活動できた方が安定するので勉強の効率も上がります。特別朝早起きする必要はありませんがせめて9:00には活動できるようにするとよいでしょう。

  • 試験の時間に頭が働くように生活リズムを整える

  • 体調を崩さないように気を付ける

  • 規則正しい生活で精神的な安定を確保する

■パレートの法則~最重要な暗記事項を徹底的に~

さて勉強法についてですが、おそらく多くの人が「直前は何をやればいいんだろう」と不安に思っているかと思います。正解はありませんが、私の経験に基づいて提案します。

ずばり、直前は「超頻出分野の確認」です。

本題に入る前にまずはパレートの法則について説明します。パレートの法則とは「結果の80%は20%の原因に起因する」というものです。もう少しかみ砕くとある店の売り上げの80%は従業員のうちの優秀な20%により生み出されているといった類の話です。

これは国家試験に関しても当てはまると考えています。出題範囲のうち重要な20%を押さえることが大切なのです。さすがに出題範囲の30%で200点満点の80%である160点になるわけではないのでパレートの法則がぴったり当てはまるとは言いません。しかし経験的にも合格ラインの120点の80%点である100点程度は重要な30%で決まるといってもよいと思います。イメージとしては以下のグラフのような関係になります。

国家試験における最大の目的は120点を取ることです。この時期になると臨床検査技師国家試験の出題範囲の全貌がなんとなく浮かび上がってきて、その広さに不安を覚える方もいるかと思います。出題範囲を隅々まで把握するのも悪くないですが、最重要な30%を徹底的に押さえる方が圧倒的に確実です。特に直前の時期はみんなの勉強が進んできて重箱の隅をつつくような細かい知識にまで達する人が表れます。周りにそのような人が表れると「もっと詳細まで勉強しなきゃ」と焦りが生まれることもあるでしょう。実際に私もそうでした。もちろん詳細までやり込むことは素晴らしいことですが、合格するという目的に立ち返ると決して得策ではないといえます。

では出題範囲のうち最重要な30%に該当するものって何なのかが気になりますよね。本来は夏から秋にかけての国試対策で重要度を意識した勉強をしておくとよいのですが、今回は私の主観で各分野からピックアップしました。おそらく皆さんにも納得していただけると思います。

もちろんここに含まれていない重要な事項もいっぱいあります。例えば「不規則抗体」とか「酸塩基平衡」とかも重要です。しかしざっと挙げただけでこれだけ覚えることがあるのです。直前ならどれも間違えようのない問題でしょうが、この中から出題された問題を1問も落とさずに正解できれば100点は堅いです。しかし1問も落とさなければの話です。ド忘れ、勘違い、本番の焦りなどがあっても確実にとり切れる自信がありますか?絶対に落とさないようにここでピックアップしたものは毎日目を通しておくとよいでしょう。

私の場合は全分野の最重要な30%の暗記事項を遅くても2日で1周くらいのペースで寝る前に目を通していました。これを習慣化することで不安になっても100点は確実に確保できているという自信になります。

  • 絶対に落とせない30%の領域を明確にしておく

  • 何度も何度も周回して忘れようがないレベルまで徹底的に目を通す

■インプット/アウトプットのバランスは崩さない

さて合格点までは残り20点まで来ました。ここで目標を120点に設定すると危険です。本番の問題との相性なども考えて、目標は最低でも130点、できれば138点くらいにしておくとよいでしょう。ここから先も考え方としてはパレートの法則と同じです。ただし出題頻度にこだわりすぎてその判断に迷うのも時間がもったいないので、「明らかに細かすぎる」と感じる問題は切り捨てるくらいの考え方でよいと思います。医用工学とか公衆衛生にはそのような問題が多い印象です。勉強法としてはありきたりですが、これまで通り過去問の演習や模試の解きなおしが結局ベストだと思います。特に変わったことはしなくてよいということです。記憶はインプットとアウトプットの両方で定着します。どちらかに偏った勉強は推奨されません。

現時点で上記の最重要な30%を全然覚えられていないという方は、とにかく勉強するしかありません。少し余裕のある人が細かい知識を勉強していたとしても気にせずに、重要度を意識することが合格への近道です。

  • 過去問や模試でアウトプットの量を確保する

  • 細かすぎる問題を必要以上に意識しない

■最後に

勉強法に正解はないと思いますが、本番の試験で120点をとるという目的を忘れないようにするのは誰にとっても重要です。周りのことはあまり気にしないのも作戦のうちだと思います。皆さんが無事に臨床検査技師国家試験を受験できることを祈っております。

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